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2011年 04月 26日
かつて無いことが起こったけれど、いつもどおり春が来て、いつもどおり、桜も咲いた。
4月にしては肌寒い日が続いたものの、春は来た。 3月4月は、個人的に“Fight the blues!”の時期が長くって、ダークサイドダークサイド、ちょこっと光明が見えてまたダークサイド。1歩進んで2歩下がる。また1歩進んで、…と思ったら3歩下がる。 まぁそうはいっても、とにかく、生かされているんだから。本当に。 ★★ ★★ ★★ 先日、上原ひろみのソロライブに行ってきた。 コットンクラブ。 ずっと、ひそかに切望したライブだった。一生に一度でいいから、観たかった。 でもそんなの「いずれ」の話であって、まさか「今」、チケットをとれるとは思っていなかった。「いずれ」、もうちっと、「おとな」になったら。色々と、余裕ができたら。自分を見つけたら。ちゃんとした人間になれたら。 そのときに、マンハッタンのブルーノートで聴けたりしたらそれ以上の幸せなど無いな、などと思っていた。 まさか「日本」の、「東京」の、コットンクラブで、とは。 そしてなんといっても、夢の、ピアノソロライブ、とは。 ★★ ★★ ★★ 少し、上原さんと、個人的な思いについて。 有名な話ではあるけれど、彼女はYAMAHA卒業生だ。先日のグラミー受賞が重なり、いまやおそらく、YAMAHA音楽教室史上最大の名声を誇っているに違いない。 YAMAHAには“ジュニアオリジナルコンサート(JOC)”という作曲の発表の場があって、そこでは全国選りすぐりの生徒らが自分の曲を演奏する。当然のことながら上原さんは、在籍時にJOCにがんがん出ていた。しかし精鋭たちは数多くいるもの。きちんと彼女のことを認知したのは、JOCでの姿というより、やはりあのときである。 10年近く前だったか、上原さんがアメリカでついにデビューしたというとき。このときのことはさすがによく覚えている。音楽教室ではそれはそれは、彼女のポスターを廊下にずらっと貼りまくったものだ。圧巻だった。生え抜きのYAMAHAっ子が世界に認められたのだから。東京でさえこうであるから、彼女の出身地であり音楽教室の聖地である浜松にあっては、いかほどであったか。 そのようないきさつで、かねてから私も、子どもごころにすごいなと思っていた。 しかしその後、CDを聴くとか、そういうところまで至らなかった。だから、彼女がどういう曲を弾くのか、とか、ピアノ一台でやるのか、とか、どういう演奏をするのか、とか、何も知らないわけである。というのも、なんというかずっと、なんとなく、現在進行形の音楽全体を、食わず嫌いしていた。変拍子と不協和音の現代音楽。特によく聴かず、よく解釈もせずに、「理解しにくいもののひとつ」として、勝手に横に置いてしまっていた。 その中に、JAZZもまた然り、であった。「理論の無い破壊的音楽」…。 ここまで来るともはや単純な好みから来る偏向である。私は、歴史と“うた”のあるロマン派に、猛烈にヤラれていた。 そして何より決定打であったのが、中・高・大学時の8年間お世話になった恩師が言ったことば。 “JAZZはちょっと…。ねぇ?” この一言こそ、私の心に深く刺さってしまった。 いや、一言だけれど、なんというか、ニュアンスとしては「嫌いだ」ということだけだと思うのだけれど。当時の私にとって、その先生は絶対的なmeisterであったわけであり、だからこそ「あぁやっぱりJAZZはちょっと、かぁ。」と、ますます敬遠してしまうことになるのである。単純。 しかし、あとになり転機訪れる。 2009年、Dreams Come Trueの20周年記念ライブのステージに、上原さんが立った。 彼女をあまり知らないにも拘わらず、クレジットを見ただけで突如としてものすごい興奮を覚えた。あの何年も前に、ポスターが何枚も何枚も貼られていた、彼女が、生で、そこにいるのである。YAMAHAに通うこどもなら誰もが見てきた、彼女が、生で、そこに立っているのである。 弾いたのはほんの数曲。そしてごく一部のセッション。彼女の生の音が聴けないのはもちろんのこと、さらに言えば会場は代々木体育館である。生音が聴けないというか、彼女の姿も、スクリーンごしでないとよく分からない。大きな動作ももはや豆粒の微動であった。 なぜこのときか、というとよく分からないけれど、この日を以って、とにかくものすごく、彼女に歩み寄りたくてたまらなくなった。 もはや音楽のジャンルとかそういうことを超えて、単にセンチメンタルに浸っただけであるのか。分からない。でも彼女は、突然に、私にとっての一種の“指針”となった。ものすごく遠く高く手の届かない存在であるからこそ、目標のようなものになった。 がんばったら、彼女のナマ音を聴けるだろう。 そのときは、聴く方としても、受け止めたときにこころをしっかりと100%動かせられるような、何者か、になっているべきであろう。「かくあるべき」、と自分が思う何者か、に、なっているべきであろう。 そういう思い。 ★★ ★★ ★★ とか思っていたらチケットが取れてしまった。 いいや!いいやいいやとりあえず目標とかいいや、観れるときに観よう人生みじかいし! ころっと方針変更。 本当に、すごかった。 想像していたものが、優に覆された。 彼女のすごさって、底からわきあがるとてつもないパワーや、音との対話のとんでもない豊富さや、無限の即興性や、発想の唯一無二、というところ、なのだろうけれど、当然、ものすごいのだけれど………聴いていちばん驚いたのは、意外にも、そこではなかった。 それは、目をみはる<超絶技巧>と、そして、涙を誘うほどの、<あふれる情感>。 上原ひろみは、爆発的なパッションや、椅子に乗るほどのパフォーマンスが目を引くのだけれど、まずもって、とにかくピアノがべらぼうにウマイのだ。もう、本当にすごい!もう腕と体が悲鳴をあげそうなほどのテクニックの箇所がずーっと続いたりする。でも、それを的確に、ミスタッチなく、強弱の乱れなく、テンポも狂わず、全部完璧に弾ききる。あれは本当にすごい。 かと思えば、PPPの優しいメロディー。 そのピアノは、確かに「うたって」いる。 以前誰かがこう言った、彼女はピアノと「セックスしている」、と。それだけ本能でピアノと向き合っているということ?理性のたどり着かない、極限で、演奏しているということ?分からなくもない。それも正。 でもやっぱり、見当違いだ。多分に、見当違い。もはやそういうレベルではない。そんな、独善的なことではない。彼女は、必死で、こちらに伝えようとしている。誰かのために披露するセックスなどどこにあるの?何かと向き合いながら、それを以って、さらに必死で伝えようとしている。「自分のための」情感など、とっくに超越している。 現代音楽とか、そういうジャンルのことなどを考えること自体が、小さく思えてくる。 あえてそういうことを考えるなら、<超絶技巧>と<あふれる情感>が備わった天才的パフォーマンスを全身全霊プレイすることが、「上原ひろみ」という、ジャンル。 あーあ。 ことばにすればするほど陳腐に聞こえてしまうのが本当に歯がゆい。 どう言えばいいの。 とにかく、アンコールの「上を向いて歩こう」には、本当に涙がにじんでしまった。 ★★ ★★ ★★ 次なる“指針”は、やっぱり、 マンハッタン・ブルーノートでHiromi Ueharaのピアノを聴く! それしか、ない!
by anri_i
| 2011-04-26 01:23
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